特養さがえで山形県在宅医療研究会を開催

 

  夏らしい天気に恵まれた7月12日、山形県内の在宅医療を推進する医師たちが集う山形県在宅医療研究会が、地域密着型特別養護老人ホームさがえで開催されました。 

悠々会嘱託医である豊岡志保が幹事を務め、しらいわ・さがえの施設見学ののち「高齢者施設から見た地域連携」というテーマで話題提供をさせていただきました。 

在宅診療をおこなう医師は、通常、病院での診療と異なり、一人で診察を行います。ある意味孤独といえます。

特別養護老人ホームの嘱託医も、施設専業の医師はほとんどいません。通常の外来診療に加えて、休診日などに施設に出向いて診察を行っています。そして施設の嘱託医同士の集まる機会はほとんどありません。ここにも孤独があります。 

 

庄内地域、置賜地域からも医師が集まり、11人で、熱心な質疑応答が交わされました。

集まった会員は、在宅診療、外来診療を行ったり、往診、警察協力医など地域に密着した診療を行っています。特に、施設の嘱託医を経験している会員の質問、御意見はとても勉強になりました。 

特養のような介護施設は地域の医療機関に支えられています。でも、医療機関で働く方がすべて介護施設の状況に詳しいわけではありません。

介護施設での医療の現状については今後、施設に関わっている医師が、病院の先生はわかってくれない⇒積極的に情報共有して、効率的な医療機関の活用を行うことが重要だと考えています。 

それには、入居者、ご家族の方が共に今後の生き方について考えることが必要です。それがACPアドバンスケアプランニングです。

山形県が、寒河江市が、いつまで健やかで住み続けれらる地域でいられるように、一緒に考えていければと思いを新たにしました。