「地域密着型特別養護老人ホームさがえ」は、今年の6月に開所から8年目を迎えることができました。
これまで支えていただいた地域の皆様には心より感謝申し上げます。
私は平成7年に同法人の特別養護老人ホームいずみへ介護職員として入職いたしました。
約30年前、私たちは「寮母さん」と呼ばれていた時代です。
介護の道に進んだものの、入居されている皆様へどのように接してよいのか分からず、また認知症に対する理解も浅かった当時を振り返ると、決して十分な介護はできていなかったと思います。
身体的な介護は経験を重ねることで、ある程度コツを掴むことができますが、認知症による周辺症状は様々な形で現れるため、今も対応の難しさを感じています。
経験不足や消極的な自分に悩んだり、失敗し落ち込むことも沢山ありましたが、相談業務や居宅介護支援業務など、幅広い経験をさせていただいたことで視野が広がり、問題が複雑になればなるほど、柔軟な対応が求められることを学びました。
2000年介護保険制度がスタートし、これまで職員研修や教育体制が強化されてきました。
今では介護職員の殆どが介護福祉士など専門資格を取得しており、少しずつサービスの質も向上していると感じています。
しかし、超高齢社会と言われる2025年を迎えた今、深刻な人材不足への対応策として、業務の効率化を図り、介護の質を維持していくための生産性向上が求められています。
その他にも職員の処遇改善、物価高騰対策、多様化するニーズへの対応など、介護事業を取り巻く課題は多岐にわたります。
これから一つ一つの課題に対し、柔軟に取り組むことができるよう研鑽に励みながら、当施設の役割である「住み慣れた地域で安心して生活いただける施設」を目指してまいりますので、今後とも変わらぬご支援、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
